世界で最も有名な映画の小道具5選
名作映画で使用された小道具は、作品そのものと同じくらい有名なことがよくあります。そもそも小道具というのは、脚色を強調するために頻繁に使用されますが、観客を笑わせたり、ハッと息を呑ませたり、悲鳴をあげさせたり、あるいは、ただ期待に胸を膨らませたりする細かいポイントとしても用いられます。
このように、映画の小道具は、いつの時代においてもユニークな要素となっており、作品に夢中にさせてくれるアイテムなのです。そこで今回は、映画の小道具の中でも特に有名なものをいくつかリストアップしてみました。皆さんの好きな映画の小道具が選ばれているかどうか、ぜひご覧あれ!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン
まずはなんといっても、伝説的映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する車型タイムマシン、デロリアンでしょう!本作では、タイムカプセルに過ぎないという概念が強調され、間違いなく最も有名な映画の小道具のひとつとなっています。
デロリアンがなければ、映画が成り立たない、と言っても過言ではないでしょう。時間を移動するために使われる「次元転移装置」は、長方形のボックスの中に3本のガイスラー式フラッシュチューブがY字型に配置されています。
作中では、ドクはこの装置を”タイムトラベルを叶えるもの”と表現しており、タイムマシンの重要な構成要素であると同時に、クラシック映画の最も象徴すべき小道具としても人々の記憶に刻まれているのです。
『ハリー・ポッター』のスニッチ
映画『ハリー・ポッター』シリーズの作品で見られるスニッチは、J.K.ローリング氏の原作シリーズからのものです。スニッチは、本作で登場する球技「クィディッチ」で使用される金属製ボールで、大きさはクルミ程度です。金色の羽が付いており、神秘的で可愛いらしい雰囲気を醸し出しています。ちなみに、スニッチの最終イラストは、コンセプトアーティストのゲルト・スティーブンス氏によって描かれ、小道具部門を担当していたピエール・ボハナ氏が創り出したそうです。この伝説的な小道具ともいえるスニッチは、現在、多くの人や企業により複製され、レプリカ品として販売されています。もしかして、スニッチを作ってみたことのある人もいるのではないでしょうか(笑)?
『スター・ウォーズ』のライトセーバー
映画『スター・ウォーズ』シリーズの定番アイテム、ライトセーバーもこのリストから外せませんよね!?作中では、アナキンは何度もこのライトセイバーを振り回し、持ち歩いていました。特にクローン大戦では、無数の決闘や交戦で活躍してくれる武器となりました。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のクライマックスでは、虚しくも引き裂かれ、真っ二つになりましたが、のちに小道具メーカーとコンセプトデザイナーが実質的に復元しています。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの誕生』にて、レイが最後の抵抗をしていた時のライトセーバーは、以前にルーク・スカイウォーカーと彼の父親が持っていたものです。
『チャーリーとチョコレート工場』のゴールデンチケット
映画界史上最も有名な小道具のひとつである、金箔を貼った紙でできたゴールデンチケット。パリッとしているけれど、アルミホイルのような軽さではありません。「ゴールデンチケットを手に入れた!」というキャッチフレーズも有名ですよね。作中では、板チョコレートを開ける瞬間、誰もがゴールデンチケットを手に入れることを夢見ます。それが現実で起こるかどうかは時間の問題であり、誰もが今か今かと待ち遠しく感じるのです。
『オズの魔法使い』のルビーの靴
映画『オズの魔法使い』に登場する美しいルビーの靴は、公開当時、ハリウッドのシンボルともなりました。作中で壮大な旅をするドロシー・ゲイルは、このきらびやかな靴を履いて、カンザスへと連れ戻されます。公開から80年という時が経った今でも、ドロシーのルビーの靴は、創造性、魅惑、そしてエンターテインメントと作品の象徴であり続けているのです!